冷蔵庫からカチカチ音がする原因は?故障の見分け方とメーカー共通の対処法

「冷蔵庫から聞き慣れないカチカチという音がして、壊れてしまうのでは?」と不安を感じていませんか。実は、その音は多くの場合、冷蔵庫が温度を一定に保とうとする際の「正常な動作音」であり、故障ではありません。

しかし、音が鳴り止まなかったり庫内が冷えなくなったりしている場合は、火災リスクや冷却不能につながる故障の前兆かもしれません。放置すると食材をすべて台無しにする恐れもあります。

この記事では、音の種類から「放置して良い音」と「即修理が必要な音」を見分けるチェックリスト、さらに原因別の対処法を紹介ます。記事を読めば、異音の正体を突き止め、修理か買い替えかの正しい判断ができるようになります。

  1. 冷蔵庫のカチカチ音は故障?緊急度を判断するチェックリスト
    1. そのまま使い続けても大丈夫な「正常な動作音」の特徴
    2. すぐに点検・修理を検討すべき「故障のサイン」
    3. 【音の種類別】併発しやすい異音と危険度の組み合わせ
  2. 冷蔵庫からカチカチ音が鳴る5つの主な原因とメカニズム
    1. コンプレッサーの起動リレーや過負荷保護装置の作動
    2. 自動製氷機の給水モーターや離氷動作によるもの
    3. 庫内温度を調節する「ダンパーサーモ」の開閉不具合
    4. 冷媒ガスの流動と配管の熱膨張・収縮
    5. 基板上の電子部品(リレー)の劣化や接触不良
  3. 【ケース別】カチカチ音が鳴る場所ごとの対処法
    1. 冷蔵庫の背面・下部から音がして冷えが悪い場合
    2. 製氷機周辺から異音がして氷ができない場合
    3. 冷蔵庫の室内(前面)から音が聞こえる場合
  4. 修理と買い替えどっちがお得?費用相場と判断基準
    1. メーカー修理にかかる費用相場の目安
    2. 使用年数による寿命の考え方と買い替えのメリット
    3. 修理を依頼する前に準備しておくべき情報
  5. 冷蔵庫の異音トラブルに関するよくある質問(FAQ)
    1. Q.夜中だけカチカチ音が大きく聞こえるのはなぜですか?
    2. Q.カチカチ音が鳴り始めたら火災の危険はありますか?
    3. Q.防音マットや防振ゴムを敷けば解決しますか?
  6. 冷蔵庫のカチカチ音の原因を特定して適切に対処しよう

冷蔵庫のカチカチ音は故障?緊急度を判断するチェックリスト

冷蔵庫から突然聞こえてくるカチカチという音は、多くのユーザーを不安にさせます。しかし、この音のすべてが故障を意味するわけではありません。

冷蔵庫は24時間稼働し続ける精密機械であり、内部の温度を一定に保つためにさまざまな部品が自動的に作動しています。その音が、日常的な動作に伴うものなのか、それとも早急な対応が必要なSOS信号なのかを見極めることが重要です。

以下のチェックリストを参考に、現在の状況を客観的に把握してみましょう。

そのまま使い続けても大丈夫な「正常な動作音」の特徴

冷蔵庫が正常に機能している際にも、カチカチという音が発生することがあります。これは主に、電気回路の切り替えを行うスイッチ部品である「リレー」や、温度を検知する「サーモスタット」が作動する際の物理的な接触音です。

以下の条件に当てはまる場合は、製品の仕様範囲内である可能性が高いため、過度に心配する必要はありません。

  • 音が「カチッ」と単発で鳴り、その後は静かになる。
  • 庫内の食品がしっかりと冷えており、冷凍室の氷も溶けていない。
  • 音が鳴る間隔が一定であり、頻繁に連続して鳴り続けることがない。
  • 設定温度を変更した直後や、ドアの開閉後にのみ音が聞こえる。

これらの音は、500mlペットボトルを指先で軽く弾いたときのような小さな打音であることが多く、生活音の中に紛れる程度の大きさであれば正常な動作音と判断できます。

すぐに点検・修理を検討すべき「故障のサイン」

一方で、カチカチという音が明らかに異常を感じさせるパターンもあります。特に、冷蔵庫の本来の役割である「冷却」に支障が出ている場合は、内部部品の寿命や破損が疑われます。

以下の症状が見られる場合は、速やかに使用を中止するか、専門業者への相談を検討してください。

  • カチカチという音が数秒おきに鳴り続け、一向に止まる気配がない。
  • 異音と同時に「ブーン」という重低音の振動が激しくなっている。
  • 庫内の温度が上がり、アイスクリームが柔らかくなる、あるいは水滴がついている。
  • 冷蔵庫の背面付近から、焦げ臭いような異臭が漂ってくる。
  • 「カチッ」という音の直後に、何かが止まるような不自然な静寂が訪れるサイクルを繰り返している。

これらは、心臓部であるコンプレッサー(圧縮機)が正常に起動できず、保護装置が作動して強制停止している際によく見られる挙動です。放置すると完全に冷却機能が失われるだけでなく、電気系統のトラブルに発展する恐れがあります。

【音の種類別】併発しやすい異音と危険度の組み合わせ

冷蔵庫から聞こえる音は、カチカチ音単体ではなく、他の音と組み合わさって発生することがよくあります。その組み合わせによって、内部で何が起きているのかを推測することが可能です。

音の組み合わせ主な原因危険度と対応
カチカチ + バキッ庫内樹脂パーツの熱膨張・収縮低い:温度変化による自然な現象です。
カチカチ + ジリジリ電気系統の接触不良・基板劣化高い:発火のリスクがあるため点検を推奨します。
カチカチ + 水が流れる音冷媒ガスの循環とスイッチング低い:冷却サイクルが正常に動いています。
カチカチ + カタカタファンへの着氷や部品の緩み中:冷却効率が落ちる前に確認が必要です。

スクロールできます特に「ジリジリ」という湿ったような電気音が混ざる場合は、トラッキング現象や基板のショートといった重大なトラブルの前兆であるケースがあります。音の種類を注意深く聞き分けることが、早期発見の鍵となります。 —

冷蔵庫からカチカチ音が鳴る5つの主な原因とメカニズム

冷蔵庫の内部では、冷気を作るために多くの部品が連動しています。カチカチ音が発生するメカニズムを理解することで、どこに負荷がかかっているのかを特定しやすくなります。

原因は主に、駆動部、給水部、制御部のいずれかに集約されます。ここでは、代表的な5つの原因について詳しく解説します。

コンプレッサーの起動リレーや過負荷保護装置の作動

冷蔵庫の背面下部にあるコンプレッサーは、冷媒ガスを圧縮して循環させる心臓部です。コンプレッサーを起動させる際、大きな電流を制御するために「起動リレー」というスイッチが働き、物理的に接触する音がカチカチという音の正体です。

しかし、コンプレッサーが経年劣化で重くなっていたり、電圧が不安定だったりすると、一度で起動できずに何度もスイッチを入れ直そうとします。このとき、部品が高熱を持つのを防ぐために「過負荷保護装置(オーバーロードリレー)」が働き、カチッと音を立てて回路を遮断します。

これが繰り返されると、冷却不良の原因となります。

自動製氷機の給水モーターや離氷動作によるもの

自動製氷機を搭載しているモデルでは、製氷サイクルに合わせてさまざまな駆動音が発生します。特に「カチカチ」という音が規則的に聞こえる場合は、以下の動作が考えられます。

  • 製氷皿から氷をひねり出す際、ギアが回転してストッパーに当たる音。
  • 給水タンクから水を汲み上げるポンプが作動する際のスイッチ音。
  • 製氷皿の中に氷が残ったまま次の給水が行われ、氷が詰まってギアが空回りしている音。

氷が山盛りになって貯氷箱の検知レバーを押し上げている場合や、製氷皿に薄い氷の膜が張って回転を妨げている場合に、無理に動こうとして異音が発生することがあります。

一度製氷機能をオフにして音が止まるなら、原因は製氷ユニットにあると断定できます。

庫内温度を調節する「ダンパーサーモ」の開閉不具合

冷蔵庫には、冷凍室で作られた冷気を冷蔵室へ送り出すための通り道があります。この通り道を開閉して温度を調整しているのが「ダンパー」と呼ばれるシャッターのような部品です。

ダンパーは小型のモーターやギアで駆動しており、開閉のたびに小さな作動音がします。しかし、吹き出し口付近に食品を詰め込みすぎていると、ダンパーが食品に当たって完全に閉まりきらず、何度も開閉を試みてカチカチと音を出すことがあります。

また、長年の使用でギアの潤滑油が切れたり、摩耗したりすることで、噛み合わせが悪くなり音が発生するケースも少なくありません。

冷媒ガスの流動と配管の熱膨張・収縮

冷蔵庫の温度変化に伴い、内部の素材が物理的に伸び縮みすることで音が発生します。これは「きしみ音」とも呼ばれ、特に冬場の暖房使用時や夏場の酷暑期、または一度に大量の食品を入れて庫内温度が急上昇した際によく起こります。

  • 冷媒配管(銅やアルミ製)が冷やされて収縮する際の音。
  • プラスチック製のインナーケースが周囲の温度差に反応して「パキッ」「カチッ」と鳴る。
  • 霜取り運転(ヒーターで作動)の際、急激に温められた部品が膨張する。

これらは製品の故障ではなく、物質の性質上避けられないものです。10円玉を指で弾いたような硬質な音が単発で聞こえる場合は、この熱膨張によるものである可能性が高いといえます。

基板上の電子部品(リレー)の劣化や接触不良

冷蔵庫のすべての動作をコントロールしているのが制御基板です。この基板の上には、各部品への電気の供給をオン・オフするための「小型リレー」が多数配置されています。

基板自体が寿命を迎えたり、湿気やホコリによってショートしかけていたりすると、リレーが意図しないタイミングで高速にカチカチとチャタリング(細かなオン・オフの繰り返し)を起こすことがあります。

操作パネルのランプがチカチカと点滅していたり、設定が勝手に変わったりする症状を伴う場合は、基板の交換が必要な深刻な故障と考えられます。

【ケース別】カチカチ音が鳴る場所ごとの対処法

異音がどこから聞こえてくるかによって、ユーザー自身で改善できる可能性があります。修理を依頼する前に、まずは以下の手順でセルフチェックと簡易的な処置を試してみましょう。

冷蔵庫の背面・下部から音がして冷えが悪い場合

冷蔵庫の背面や下部には、放熱のためのスペースとコンプレッサーが配置されています。ここから異音が聞こえる場合は、放熱効率が著しく低下しているサインかもしれません。

  • 背面に溜まったホコリを掃除機などで除去し、空気の通り道を確保してください。
  • 壁と冷蔵庫の間に適切な隙間(左右5mm以上、背面3cm以上など機種の規定通り)があるか確認します。
  • 一度コンセントを抜き、10分以上放置してから差し直す「電源リセット」を行ってください。これにより、マイコンの誤作動が解消されることがあります。

放熱が不十分だと、コンプレッサーに過大な負荷がかかり、起動リレーが頻繁に作動してカチカチ音が鳴りやすくなります。設置環境を見直すだけで音が止まるケースも多いです。

製氷機周辺から異音がして氷ができない場合

製氷機周辺からの異音は、物理的な干渉やパーツのズレが原因であることがほとんどです。以下の項目を確認してください。

  • 貯氷箱の氷を一度すべて取り出し、検知レバーが自由に動くか確認します。
  • 給水タンクが奥まで確実に差し込まれているか、フィルターが目詰まりしていないかチェックしてください。
  • 製氷皿を取り外せる機種であれば、一度外して氷の破片などが挟まっていないか洗浄します。

もしこれらの処置で改善しない場合は、製氷停止の設定にして数時間放置してみてください。それで音が止まるのであれば、製氷モーターの故障であると特定できるため、修理箇所の判断が容易になります。

冷蔵庫の室内(前面)から音が聞こえる場合

冷蔵室や野菜室の奥から音が聞こえる場合は、冷気の循環経路に問題がある可能性が高いです。

  • 冷気の吹き出し口を塞ぐように背の高いペットボトルや大きな鍋を置いていないか確認してください。
  • ドアパッキンに隙間がないか、名刺などを挟んでみてゆるい箇所がないかチェックします。隙間があると外気が入り込み、ダンパーが過剰に作動します。
  • 冬場などで設定温度が「強」になっている場合は「中」または「弱」に下げて、動作の頻度が落ち着くか様子を見ます。

庫内の整理整頓を行い、空気の流れをスムーズにすることで、ダンパーの不必要な開閉動作を抑えることができます。 —

修理と買い替えどっちがお得?費用相場と判断基準

カチカチ音が解消されない場合、修理に出すか新しい冷蔵庫を購入するかは非常に悩ましい問題です。判断の基準となるのは、「修理費用」「使用年数」「最新モデルの電気代」の3点です。

メーカー修理にかかる費用相場の目安

修理費用は故障箇所によって大きく変動します。一般的な修理費用の目安を以下の表にまとめました。

故障箇所修理費用の目安(出張料込)症状の例
起動リレー・基板交換15,000円 〜 25,000円カチカチ音が鳴り止まない
製氷モーター交換12,000円 〜 20,000円製氷機からの異音・氷ができない
ダンパーサーモ交換15,000円 〜 22,000円冷蔵室だけ冷えない・異音
コンプレッサー修理40,000円 〜 80,000円全く冷えない・重い異音

スクロールできますメーカーの保証期間内(通常1年、コンプレッサーなどの主要部品は5年)であれば無償または安価に修理できますが、保証外の場合は出張診断料だけで数千円かかることを覚えておきましょう。

使用年数による寿命の考え方と買い替えのメリット

冷蔵庫の設計上の標準使用期間は10年から12年程度とされています。購入から9年以上経過している場合は、修理をしても他の部品(ファンモーターやパッキンなど)が次々と寿命を迎える「故障の連鎖」が起きやすくなります。

また、最新の冷蔵庫は10年前のモデルと比較して省エネ性能が格段に向上しており、年間で5,000円から10,000円ほど電気代が安くなるケースもあります。修理に3万円かけるのであれば、その分を新しい製品の購入資金に充てたほうが、長期的には経済的なメリットが大きくなることが多いです。

修理を依頼する前に準備しておくべき情報

修理を依頼することに決めたら、オペレーターや技術者に正確な情報を伝えることで、診断がスムーズに進みます。以下の3点をメモしておきましょう。

  • 型番(冷蔵室ドアの内側にあるシールに記載されています)
  • 具体的な症状(いつから、どこで、どのような間隔でカチカチ鳴るか)
  • エラーコードの有無(前面パネルのランプが「3回点滅」している、などの情報)

メーカーの公式サイトには「故障診断ナビ」のようなチャット形式の診断ツールが用意されていることも多いため、電話をかける前に一度試してみるのが賢明です。 —

冷蔵庫の異音トラブルに関するよくある質問(FAQ)

Q.夜中だけカチカチ音が大きく聞こえるのはなぜですか?

A.これには2つの理由があります。1つは単純な心理的・環境的要因で、日中はテレビや生活音にかき消されていた音が、周囲が静かになる夜間に目立って聞こえるためです。もう1つは、深夜の電圧の安定や外気温の低下により、冷蔵庫が「霜取り運転」に入るサイクルが重なりやすいことが挙げられます。

霜取り時にはヒーターで配管を温めるため、熱膨張による「パキッ」「カチッ」という音が鳴りやすくなります。

Q.カチカチ音が鳴り始めたら火災の危険はありますか?

A.一般的な動作音であれば火災の心配はありません。冷蔵庫には異常過熱を防ぐための温度ヒューズや過負荷保護装置が何重にも備わっているからです。ただし、音が鳴るのと同時に「焦げ臭い匂いがする」「コンセント付近が熱い」「バチバチと火花が見える」といった場合は別です。

これらはトラッキング現象や基板の焼損が疑われるため、すぐに電源プラグを抜き、メーカーへ連絡してください。

Q.防音マットや防振ゴムを敷けば解決しますか?

A.防音マットなどは、コンプレッサーの振動が床に伝わって響く「ブーン」という重低音(固体伝搬音)には非常に有効です。しかし、今回テーマとなっている「カチカチ」という音は、内部部品の作動音(空気伝搬音)であるため、足元にマットを敷いても音自体を消す効果は限定的です。

カチカチ音対策としては、マットよりも設置場所の整理や放熱スペースの確保を優先することをおすすめします。

冷蔵庫のカチカチ音の原因を特定して適切に対処しよう

冷蔵庫から聞こえるカチカチ音の正体は、多くの場合、温度調節のためのスイッチ音や素材の膨張音であり、正常な動作の一部です。まずは、庫内の食品が適切に冷えているかを確認し、冷静に音の発生場所を探ってみましょう。

掃除や配置の見直し、電源のリセットといった簡単なステップで異音が解消されることも少なくありません。一方で、連続的な異音や冷却不足を伴う場合は、放置せずに早めの点検が必要です。修理費用と耐用年数を天秤にかけ、最適な選択をすることで、快適で安心なキッチンライフを取り戻すことができます。

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もし自分で判断がつかない場合は、無理に分解などを行わず、メーカーのサポート窓口や購入した家電量販店に相談してください。それが、予期せぬ故障やリスクを最小限に抑える最も確実な方法です。 

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