夏の猛暑、エアコンの電気代が気になりませんか?室外機にすのこを乗せるだけでも、直射日光を遮り冷房効率を高める効果が期待できます。
この記事では、100均のすのこを使って「乗せるだけ」で設置できる簡易カバーの作り方や、失敗しないための注意点を初心者の方にもわかりやすく解説します。ベランダのデッドスペースを有効活用しながら、賢く節電対策を始めましょう。
室外機にすのこを乗せるだけで得られる効果

エアコンの室外機にすのこを乗せるという工夫は、手軽ながらも確実なメリットをもたらします。直射日光が当たる場所に設置されている室外機は、夏季には表面温度が60度近くまで上昇することがありますが、すのこを配置することで物理的な遮熱壁が完成します。
これにより、機器本体の温度上昇を抑え、エアコンの心臓部であるコンプレッサーへの負荷を軽減できるのが最大の特徴です。特別な工具を使わずに「乗せるだけ」というステップで、家庭の省エネ環境を整える第一歩を踏み出せます。
日除け
すのこを室外機の上部に設置することで、強力な日除けパネルとしての役割を果たします。木製のすのこは熱伝導率が低いため、アルミ板やプラスチック板のように熱を保持して本体に伝えるリスクが少ないのが利点です。
直射日光を遮ることで、室外機周辺の温度を周囲より2度から3度程度下げる効果が期待できます。室外機が熱を放出しやすい環境を作ることは、冷房効率の向上に直結し、結果として無駄な電力消費を抑えることにつながります。
天板の劣化防止
室外機の天板は常に雨風や紫外線にさらされており、長年の使用によって塗装の剥がれやサビが発生しやすい部位です。すのこを一枚乗せておくだけで、これらの外部要因から天板を直接保護するシールドとなります。
特に鳥の糞や飛来物による汚れ、ひょうによる衝撃などをすのこが身代わりに受けてくれるため、機器自体の寿命を延ばす効果があります。100円ショップの安価なすのこであれば、汚れた際に使い捨てる感覚で交換できるため、メンテナンスの負担も最小限で済みます。
スペースの有効活用
室外機の天板は平らで面積がありますが、振動や精密機器であることを考えると、直接物を置くのは推奨されません。しかし、すのこを敷くことで荷重が分散され、植木鉢やガーデニング用品を置くための簡易的な棚として活用できるようになります。
デッドスペースになりがちなベランダの室外機上が、すのこ一枚で整理整頓された空間に生まれ変わります。ただし、あまりに重い物を置くと天板が歪む原因となるため、軽量なプランターなどを置くディスプレイコーナーとしての利用が適しています。
100均すのこで作る室外機カバーの材料と選び方

100円ショップで販売されているすのこは、加工がしやすくコストパフォーマンスに優れているため、DIY初心者にとって最適な素材です。最近ではダイソーやセリアなどの大手ショップで、さまざまなサイズや材質のすのこが展開されています。
選ぶ際のポイントは、室外機の天板サイズを事前に把握し、継ぎ足しが必要かどうかを確認することです。低予算で材料を揃えられるからこそ、予備のすのこや固定用のパーツもまとめて購入しておくことで、作業をスムーズに進められます。
ダイソーやセリアで揃う室外機サイズに適したすのこ
100円ショップで見つかるすのこには、一般的な木製のほかに桐素材のものや、水に強いプラスチック製などがあります。室外機の天板を覆うには、1枚では足りないことが多いため、複数を組み合わせて使用するのが基本です。
- ダイソーの40cm×25cmサイズ:2枚横に並べると一般的な室外機の奥行きにフィットしやすい。
- セリアの細身タイプ:隙間を埋めたり、サイドの柱として活用したりするのに便利。
- 桐製すのこ:軽量で扱いやすいが、湿気に弱いため後述する塗装処理が推奨される。
結束バンドや屋外用接着剤など組み立てに必要な副資材
すのこ同士を連結したり、室外機に固定したりするためには、適切な副資材の選択が欠かせません。屋外で使用することを前提に、耐候性のあるアイテムを選ぶのが失敗を防ぐコツです。
- 耐候性結束バンド:紫外線による劣化に強く、長期間の使用でも破断しにくい黒色などのタイプ。
- 屋外用多用途接着剤:雨に濡れても剥がれにくく、木材とプラスチックの両方に使えるもの。
- 麻紐やビニール被覆針金:見た目をナチュラルに仕上げたい場合や、より強固に巻き付けたい場合に有効。
耐久性を高めるために併用すべき防腐塗装や塗料
100円ショップの木製すのこは無垢の状態が多く、そのまま屋外に放置すると1シーズンで腐食してしまう可能性があります。長く使い続けるためには、防腐剤や塗料によるコーティングが必須です。
| 塗料の種類 | 特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| 防腐剤入りステイン | 木目を生かしながら内側から保護する。 | ナチュラルな外観を維持したい時。 |
| 屋外用ラッカースプレー | 表面を塗膜で覆い、水の侵入をブロックする。 | 手軽に作業を終わらせたい時。 |
| 水性多用途塗料 | 臭いが少なく、カラーバリエーションが豊富。 | ベランダの雰囲気に合わせたい時。 |
【乗せるだけ】100均のすのこを活用した簡易カバーの作り方

最もシンプルな方法は、加工を最小限に抑えて室外機の天板に乗せるだけの設置スタイルです。これだけでも直射日光を遮る効果は十分に発揮されます。
作業時間は、塗装の乾燥時間を除けばわずか10分程度で完了します。大切なのは、ただ置くだけではなく、室外機の稼働を邪魔しないための適切な配置と、突風への対策を行うことです。
手順を正しく踏むことで、安全で効果的な簡易カバーが完成し、夏のエアコン使用をサポートしてくれます。
室外機の寸法を測りすのこを配置する基本ステップ
まずは室外機の天板の幅と奥行きをメジャーで正確に測定してください。標準的な家庭用室外機であれば、幅は80cm前後、奥行きは30cm前後のものが多いです。これに対し、100均のすのこをどのように組み合わせるかシミュレーションします。
- 天板の埃や汚れを拭き取り、滑り止めが効きやすい状態にする。
- すのこを仮置きし、天板の端から端までカバーできているか確認する。
- すのこがはみ出しすぎる場合は、ノコギリでカットするか、重なる部分を結束バンドで連結する。
風で飛ばされないための重しや固定用バンドの活用術
「乗せるだけ」の設置で最も注意すべきは、台風や強風による飛散事故です。軽量なすのこは風に煽られやすいため、必ず固定処置を行いましょう。
- レンガや重し用の石を置く:すのこの上に、重量のあるレンガを左右対称に配置する。
- 結束バンドを通す:室外機の側面にある吊り下げ用の穴や、架台の部分に長い結束バンドを通してすのこと連結する。
- マグネットフックの利用:室外機の天板が金属製であれば、強力なマグネットフックと紐を組み合わせて固定する。
天板とすのこの間に隙間を作り排熱を妨げない設置のコツ
すのこを天板に密着させすぎると、熱がこもって逆効果になる場合があります。理想的なのは、天板とすのこの間に1cmから2cm程度の空気の層を作ることです。
- 端材をスペーサーにする:すのこの裏側に、カットした木片を数箇所貼り付けて高さを出す。
- 防振ゴムを活用する:100均でも入手できる厚手の防振ゴムを四隅に敷くことで、高さ確保と騒音防止を同時に行う。
- すのこの足を上に向ける:あえてすのこの足部分を天板側に接触させることで、自然と隙間が生まれる。
室外機にすのこを設置する際のケース別対処法

設置場所の環境によっては、標準的な設置方法では不十分な場合があります。ベランダの広さや地域の気候特性に合わせて、すのこの配置を最適化することが重要です。
無理に設置を強行すると、エアコンの故障や近隣トラブルに発展する恐れもあります。自分の住環境におけるリスクを事前に把握し、適切な補強や配置の微調整を行うことで、安全性を高めながら最大限の冷却効率を引き出すことができます。
ベランダが狭く室外機の周囲に余裕がない場合の配置
狭いベランダでは、すのこが壁に当たったり、避難通路を塞いだりしないよう配慮が必要です。
室外機の正面に壁が迫っている場合、すのこを長く突き出させてしまうと、排熱が壁に跳ね返り、再び室外機に吸い込まれる「ショートサーキット」現象が起きやすくなります。
天板からはみ出さないジャストサイズのすのこを選び、垂直方向にのみ遮熱効果をもたせるのが正解です。必要以上に大きなカバーを作らず、コンパクトにまとめることが狭い空間での鉄則です。
雪が多い地域で雪の重みによる破損を防ぐ補強策
積雪地帯では、すのこにかかる雪の荷重を考慮しなければなりません。100均のすのこは薄いため、数十センチの積雪であっさりと折れてしまうことがあります。
- 中央に支柱を追加する:すのこの中央部分に丈夫な木材を垂直に立て、重みを分散させる。
- 傾斜をつける:後方を少し高くして斜めに設置し、雪が自然に滑り落ちるように工夫する。
- 冬場は撤去する:暖房効率を優先する場合や、雪害を完全に避けたい場合は、秋が終わるタイミングで一度取り外す。
賃貸物件で外壁を傷つけずに固定を強化する方法
賃貸マンションやアパートでは、外壁にネジを打つなどの加工は禁止されています。建物を傷つけずにすのこを固定するには、現状復帰が可能な方法を選びましょう。
- 室外機架台への固定:すのこから紐を伸ばし、室外機を支えている地面の架台(プラロック等)に結びつける。
- 強力粘着タイプの面ファスナー:室外機天板とすのこ裏に貼り付けることで、強力に固定しつつ剥がすことも可能。
- 重り付きプランター:すのこの上に重い土が入ったプランターを置くことで、自重による固定と装飾を両立する。
室外機をすのこでカバーする際の注意点

すのこによる対策は有効ですが、間違った設置方法はエアコンの寿命を縮めたり、電気代を跳ね上げたりする原因になります。エアコンの仕組みは、外気を取り込んで熱を排出し、また外気を取り込むという空気の循環が基本です。
空気の流れを遮断してしまうと、室外機は過剰なエネルギーを消費してしまいます。「見た目を良くすること」よりも「空気が流れること」を最優先に考えた設置を心がけてください。
前面を塞がない
室外機の正面にある大きなファンは、熱を外に逃がす重要な役割を担っています。ここをすのこや格子で完全に覆ってしまうと、排熱がスムーズに行われず、エアコンの冷房能力が著しく低下します。
すのこを設置するのはあくまで天板の上部のみに留め、前面には少なくとも20cm以上の開放スペースを確保してください。おしゃれな「囲い」を作りたい場合でも、正面だけは隙間の大きなデザインにするか、何も置かないのが鉄則です。
隙間を作る
すのこ自体の構造も、板同士の間隔が適度にあいているものを選んでください。密閉された板を乗せると、天板との間に熱気が滞留し、室外機がオーバーヒートを起こす恐れがあります。
すのこ状であれば隙間から熱が逃げますが、さらに前述した通り、天板との間に数センチの空間を設けることで、空気の通り道が確保されます。
対流を妨げない構造こそが、室外機を冷やすための最大のポイントであることを忘れないでください。
しっかり固定する
どれほど高い遮熱効果があっても、風で飛ばされてしまえば凶器に変わります。特に高層階のマンションでは、小さなすのこ一枚でも落下すれば重大な事故につながります。
「乗せるだけ」であっても、自重だけに頼るのは非常に危険です。結束バンド、重石、ワイヤーなど、複数の手段を組み合わせて、手で揺らしても動かない程度にしっかりと固定を確認してください。
また、定期的に固定具が劣化していないか点検する習慣も大切です。
室外機のすのこ設置に関するよくある質問

室外機の対策を始めるにあたって、多くの人が疑問に思うポイントをまとめました。実際に効果があるのか、どのような素材を選べば良いのかといった不安を解消しましょう。
正しい知識を持って取り組むことで、無駄な出費を抑え、最も効率的な方法で暑さ対策を行うことができます。特に季節ごとの運用や素材の特性を知ることは、長期的なメンテナンスの手間を減らすことにもつながり、快適なエアコン環境を支えてくれます。
すのこを乗せるだけで本当に電気代は安くなるのか
結論から言えば、直射日光が当たる環境であれば電気代の節約効果は期待できます。室外機の周辺温度が下がると、熱交換の効率が上がり、コンプレッサーの回転数を抑えられるためです。
| 環境条件 | 期待できる効果 |
|---|---|
| 直射日光が長時間当たる | 約5%〜10%程度の節電効果が期待できる。 |
| 日陰に設置されている | 節電効果は限定的だが、天板の保護にはなる。 |
| 周囲が囲まれている | 逆効果になる恐れがあるため、隙間の確保が必須。 |
スクロールできます
プラスチック製と木製ではどちらが効果が高いか
遮熱効果という点では、木製のすのこが勝ります。木は内部に空気を含んでいるため断熱性が高く、太陽の熱を遮断する力が強いためです。
プラスチック製は日光で熱くなりやすく、熱をそのまま天板に伝えてしまう性質があります。ただし、プラスチック製は腐食に強く、手入れが楽というメリットもあります。
効果を重視するなら「木製」、耐久性と清潔感を重視するなら「プラスチック製」を選び、木製の場合は防腐塗装を施すのがベストな選択です。
冬の暖房使用時にもすのこを乗せたままにして良いか
冬場も基本的には乗せたままで問題ありませんが、目的が変わります。冬の暖房時は、室外機は外の熱を吸い込む役割を果たすため、日除けは不要になります。
しかし、雪が降る地域では、すのこが雪除けの屋根となり、ファンへの雪の侵入を防ぐ効果を発揮します。ただし、すのこに積もった雪が凍りつき、排気口を塞いでしまうと暖房が効かなくなるため、積雪後はこまめに雪を払うか、状況に応じて取り外す判断が必要です。
すのこを賢く活用してエアコンの運転効率を高めよう

100円ショップのすのこを活用した室外機対策は、誰でも手軽に始められる非常に有効な手段です。高価な既製品のカバーを買わなくても、適切なサイズ選びと簡単な固定、そして空気の流れを妨げない工夫さえ守れば、十分な遮熱効果を得ることができます。
これにより、夏の厳しい暑さから室外機を守り、エアコンを効率よく稼働させることが可能になります。見た目の向上と実益を兼ね備えたこのDIYを、ぜひこの機会に試してみてください。
日々の暮らしの中の小さな工夫が、大きな節電と快適な室内環境へとつながります。



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