「ダイソンのドライヤーの電源が入らない……」とお困りではありませんか?
高価な製品だけに、突然動かなくなると故障を疑い不安になりますよね。しかし、電源が入らない場合、故障ではなく、安全装置の作動や日頃のメンテナンス不足が原因で一時的に止まっているケースもあります。
本記事では、電源が入らないときにすぐ試すべき即効性のある対処法から、ランプの点灯パターンによる故障診断、修理に出す際の費用目安まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ダイソンのドライヤーの電源が入らない原因

ダイソンの製品は高性能なモーターを保護するために、微細な異常を検知すると自動的に通電を遮断する仕組みを備えています。
電源が入らない原因を特定するためには、目に見えるホコリの蓄積から、目に見えないコード内部の状態まで順を追って確認することが重要です。
フィルターの目詰まりによる安全装置(サーモスタット)の作動
ダイソンのドライヤーには、本体内部の温度上昇を防ぐためのサーモスタット(温度調節装置)が搭載されています。持ち手の下部にあるフィルターの網目にホコリが蓄積すると、空気の吸い込みが阻害され、内部モーターが急激に発熱します。
設定温度を維持できなくなると、安全装置が強制的に作動して電源が遮断される仕組みです。特に毎日使用していると、目に見えない細かな髪の毛やスタイリング剤の粒子が網目を塞ぎます。この状態では、スイッチを入れてもモーターが回転しません。
一度安全装置が働くと、本体内部の温度が一定以下に下がるまで再起動できない仕様となっています。
電源コードの内部断線による接触不良
電源コードを本体に巻き付けて保管したり、使用中にコードを強く引っ張ったりすると、内部の銅線が切れる断線が発生します。ダイソンのドライヤーは消費電力が1200Wと高出力であるため、コードには常に大きな負荷がかかっています。
断線しかかっている状態では、電気の流れが不安定になり、特定の角度でしか電源が入らない、あるいは完全に通電しなくなるといった症状が現れます。
特に、本体とコードの結合部分は最も負荷がかかりやすく、外見に異常がなくても内部で断線している可能性が高い箇所です。コードを軽く動かした際に電源が切れる場合は、火災の恐れもあるため非常に危険な状態といえます。
電源プラグに搭載されたリセットボタン(GFCI)の作動
日本国内で販売されている一部のモデルや海外仕様のダイソンドライヤーには、電源プラグ部分にGFCI(漏電遮断器)と呼ばれる安全装置が組み込まれています。これは、水回りでの使用中に漏電を検知した際、瞬時に電気を遮断して感電事故を防ぐための装置です。
プラグに「TEST」と「RESET」という2つのボタンがある場合、この装置が作動している可能性があります。何らかの拍子にボタンが押されたり、微弱な電流の変化を検知したりすると、リセットボタンが飛び出して通電が止まります。
この場合、本体が故障していなくても電源は一切入りませんが、ボタンを正しく押し直すことで復旧が可能です。
壁側コンセントの電圧不足やタコ足配線の影響
ドライヤーが本来の性能を発揮するためには、安定した電圧が必要です。タコ足配線を使用して他の家電製品とコンセントを共有している場合、ダイソンのドライヤーが必要とする十分な電力が供給されず、起動に失敗することがあります。
特に冬場に電気ストーブなどの消費電力が大きい機器と同じ回路で使用すると、電圧降下が発生しやすくなります。メーカーでは「延長ケーブルでのご使用はお勧めできません。」としており、壁にあるコンセントに直接差し込んで使用することを推奨しています。
延長コードを経由すると、接続部での電圧ロスや発熱の原因となり、動作が不安定になる大きな要因となります。
モーターの寿命や内部基板の回路故障
上記のような外部的な要因がないにもかかわらず電源が入らない場合は、製品寿命や電子基板の故障が考えられます。ダイソンの心臓部であるデジタルモーターV9は非常に精密なパーツで構成されており、長年の使用による摩耗や、落下などの強い衝撃によって破損することがあります。
また、内部の電子基板に湿気が入り込んでショートした場合も、電源操作を受け付けなくなります。購入から数年が経過している場合や、異音・異臭の後に動かなくなった場合は、パーツの物理的な寿命である可能性が高いです。
これらはユーザー自身での修理が困難な領域であり、専門的な診断が必要となる故障サインです。
突然動かなくなった時にすぐ試すべき「3つの即効対処法」

ドライヤーが急に動かなくなった場合でも、簡単な操作だけで復旧できることがあります。まずは落ち着いて、以下の手順を順番に試してください。これらはダイソンの公式サポートでも推奨されている初期対応です。
多くのトラブルは、一時的なシステムエラーや安全装置の作動によるものであるため、修理を依頼する前に必ず確認を行いましょう。
電源プラグを抜き15秒後に再度差し込む
ドライヤー内部の制御システムに一時的な不具合が生じている場合、電源プラグをコンセントから抜くことでリセットがかかります。
- 電源スイッチをオフの状態にする
- 壁のコンセントから電源プラグを完全に抜く
- そのままの状態で15秒以上待機する
- 再度プラグを奥までしっかりと差し込む
この操作により、内部の残留電荷が放電され、制御プログラムが正常な状態に復帰します。パソコンやスマートフォンの再起動と同じ仕組みであり、小さなエラーであればこの手順だけで改善するケースが頻繁にあります。
電源プラグを抜き5分待ちほかのコンセントに差し込む
本体が異常に熱くなって停止した場合は、オーバーヒート防止機能が働いています。この場合、15秒程度の放置では温度が下がらず、安全装置が解除されません。
- プラグを抜いて5分から10分程度放置し、本体を冷却させる
- 洗面台以外の、リビングなどの別の壁コンセントへ差し込む
- スイッチを入れて動作を確認する
洗面台のコンセントは容量が不足している場合があるため、別の場所で試すことで「コンセント側の問題」か「ドライヤー側の問題」かを切り分けることができます。
フィルターカバーを外して網目のホコリを歯ブラシで掃除する
本体が熱くなっている場合はオーバーヒートの可能性がある。フィルターのホコリが溜まって空気経路がふさがれている可能性あり。十分に冷ましてから、フィルター掃除を行ってください。
- 持ち手の下部にあるフィルターガードを反時計回りに回して外す
- 内側のステンレスメッシュ部分を乾いた柔らかい歯ブラシ等でブラッシングする
- 糸くずやホコリを完全に取り除き、空気の通り道を確保する
- カバーを元の位置に戻してロックする
以上の対処をしても電源が入らないときは、ダイソンお客様相談室に相談してください。
故障かどうかの判断基準とランプの点灯パターン

ダイソンのドライヤーは、本体背面のLEDランプの状態によって現在のコンディションを知らせてくれます。ランプの点灯や点滅の仕方を正しく理解することで、修理が必要な致命的な故障なのか、手入れ不足による警告なのかを瞬時に判断できます。
電源が入らない際、スイッチを操作した瞬間にランプが反応するかどうかをよく観察してください。
赤色のランプが点滅している場合の異常サイン
スイッチを入れた際、温度調節ボタンや風量調節ボタン付近のLEDが赤色に点滅する場合は、本体内部に重大なエラーが発生しているサインです。
| 点滅の回数や色 | 主な原因 | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 赤色点滅(継続) | 電子基板の故障・モーター異常 | 使用を中止し修理を検討 |
| 赤色と白色の交互点滅 | フィルターの重度の詰まり | 即座にクリーニングを実施 |
赤色の点滅は、ユーザーの手で解決できる範囲を超えている場合に表示されることが多いため、無理に使い続けようとせず電源を切りましょう。
白色のランプが点滅している時のフィルター清掃通知
白色のランプが点滅している場合は、故障ではなく「メンテナンスのお願い」という通知です。これはフィルターにホコリが溜まり、空気の吸入量が減少していることを示しています。
ダイソンのセンサーは非常に敏感であるため、肉眼ではそれほど汚れていないように見えても、吸引力の低下を防ぐために点滅を開始します。この状態を放置して使い続けると、前述のオーバーヒートを招き、最終的には電源が全く入らなくなる事態に陥ります。
ランプが白く光ったら、すぐにフィルター清掃を行う習慣をつけることが製品寿命を延ばす鍵となります。
焦げ臭い匂いや火花が出る場合は直ちに使用を中止する
電源の有無にかかわらず、使用中やスイッチを入れた瞬間に「焦げ臭い」「火花が見えた」「煙が出た」という症状が発生した場合は、内部でショートや断線が起きています。安全装置でカバーできない物理的な破損であり、使い続けると発火や火傷の恐れがあるため注意が必要です。
特にコードの付け根から火花が出るケースは、内部断線によるスパークが原因です。すぐに電源プラグを抜きましょう。たとえその後に電源が入ったとしても、内部の絶縁破壊が進んでいるため、使用の継続は避けてサポートに相談してください。
修理を依頼する前に確認したい保証期間と費用

自力での対処が難しい場合は、公式の修理サービスを利用することになります。ダイソンはサポート体制が充実しており、保証期間内であれば無償での修理や交換が受けられます。
手続きをスムーズに進めるために、手元にある製品が保証の対象内であるかどうか、また有償修理になった場合のコスト感について事前に把握しておきましょう。
製造年月日から2年間のメーカー保証が有効かチェック
ダイソンのドライヤーには、通常購入日から2年間のメーカー保証が付帯しています。この期間内であれば、取扱説明書に従った正常な使用状態での故障は、往復の送料を含め無償で修理対応してもらえます。
- 購入時のレシートや領収書を確認する
- ネットショップの注文履歴で日付を確認する
- 保証書に記載された販売店印の有無を確認する
もし購入日が不明な場合でも、製品のシリアルナンバーから製造年月日を特定し、そこを基準とした保証期間が適用される場合があります。諦めずに確認してみる価値は十分にあります。
公式サイトで製品登録(シリアルナンバー)をしているか確認
修理の申し込みをスムーズに行うためには、製品登録が済んでいるかどうかが重要です。シリアルナンバーは、電源コードについているタグや、フィルター付近のラベルに記載されています。
- シリアルナンバーの形式:XXX-JP-XXXXXXXX(アルファベットと数字の組み合わせ)
- 登録済みの場合:マイページからすぐに修理依頼が可能
- 未登録の場合:公式サイトの登録画面からシリアルと購入日を入力
事前に製品登録を行っておくと、電話での問い合わせ時もスムーズに個体識別ができ、適切なサポートを迅速に受けることが可能になります。
保証対象外の場合に発生する一律修理費用の目安
保証期間が過ぎている場合、修理は有償となります。ダイソンの修理費用は、故障箇所ごとの個別見積もりではなく、一定の金額で対応する一律料金制を採用していることが一般的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一律修理費用 | 22,000円から33,000円程度(税込) |
| 対応内容 | 点検、部品交換、動作確認、返送料込み |
| 引き取り期間 | 最短で3日から1週間程度 |
ドライヤーの販売価格が約4万円から5万円であることを考えると、修理費用は決して安くありません。故障の状況と購入後の経過年数を比較し、買い替えか修理かを慎重に判断する必要があります。
故障を未然に防いでダイソンを長く使い続けるコツ

高級家電であるダイソンのドライヤーを長く愛用するためには、日常的なケアが欠かせません。トラブルの多くは日頃の扱いやメンテナンス不足から積み重なるものです。
特別な道具は必要ありません。意識を少し変えるだけで、故障のリスクを劇的に下げることができます。ここでは、今日から実践できる3つのメンテナンスポイントを解説します。
最低でも月に一度は実施したいフィルターの定期メンテナンス
フィルター掃除は、ダイソンのパフォーマンスを維持するための最も重要な作業です。ホコリが溜まるとモーターに過度な負荷がかかり、寿命を縮める最大の原因になります。
- 毎月1日は掃除の日と決めて習慣化する
- フィルターカバーを外し、掃除機でホコリを吸い取る
- 網目の細かい汚れは乾いた布や古い歯ブラシで優しくかき出す
「電源が入らなくなってから掃除する」のではなく、「止まらないために掃除する」という意識を持つことが大切です。常にクリーンな空気を送り込むことで、風量の低下も防ぐことができます。
断線を防ぐための正しいコードのまとめ方と保管方法
断線トラブルを防ぐには、コードの扱い方に注意が必要です。ドライヤーのコードは頑丈に見えますが、鋭角に曲げたり強く縛ったりすることには弱いです。
- 本体にコードをぐるぐると巻き付けない
- 保管時はコードを大きく円を描くように緩くまとめる
- マジックテープ式の結束バンドを使い、余裕を持って固定する
特に本体との接続部分は、急な角度で曲がらないよう「遊び」を持たせることがポイントです。また、使用中にねじれが生じたら、その都度まっすぐに戻すことで、内部の銅線の疲労蓄積を防げます。
使用中に吸気口を塞がないための持ち方の工夫
ダイソンのドライヤーは、持ち手の下部に吸気口があります。従来のドライヤーはヘッドの後方に吸気口があるため、その癖で持ち手の下側を握ってしまうユーザーが多く見受けられます。
- 持ち手の中央付近を握り、下部のフィルター部分を手のひらで覆わない
- 使用中に風の音が変わったら、手が吸気口を塞いでいないか確認する
吸気口を塞いでしまうと、瞬時に空気の流れが止まり、内部温度が急上昇します。これが繰り返されると、安全装置の劣化やモーターの故障に直結します。正しい持ち方を意識するだけで、機械へのダメージを最小限に抑えられます。
電源トラブルを早期解決してドライヤーを快適に使おう

ダイソンのドライヤーの電源が入らなくなった際は、まず落ち着いてフィルターの状態とコンセントの接続環境を確認してください。多くのケースでは、フィルター清掃やプラグの差し直しといった簡単な手順で解決可能です。
日常的なメンテナンスを怠らず、コードの扱いを丁寧にすることで、故障の不安を解消し、長期間にわたってパワフルな風を享受できるようになります。
不具合が改善しない場合や異常を感じた際は、メーカー保証を活用し、適切な専門サポートを受けることが賢明な判断です。


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