エアコンを使用すると必ず発生する排水。ベランダが水浸しになったり、床にコケや汚れがついたりしてお困りではありませんか?
「ダイソーなどの100均にあるもので手軽に延長したい」と考える方も多いですが、実は専用品以外を使うと水漏れや故障の原因になるリスクがあります。
本記事では、初心者の方でも迷わず作業できるよう、ドレンホースの延長に必要な道具や正しい接続手順を徹底解説します。100均で買えるもの・買えないものの区別から、ホームセンターでの賢い選び方まで、具体的な数値や比較表を用いてまとめました。
記事を読めば、数百円の予算でベランダの浸水悩みをスッキリ解消できるはずです。
ダイソーやセリアにドレンホースの延長パーツはある?

エアコンのドレンホースから出る水でベランダが濡れてしまう悩みは、ホースを延長することで解消できます。身近な100円ショップで手軽に道具を揃えたいと考える方は多いですが、専用の延長ホースについては事前の確認が必要です。
安価に済ませたい気持ちを優先して代用品を選んでしまうと、後の水漏れや故障の原因になりかねません。まずは現在の100均における取り扱い状況と、専用品以外を使うリスクについて正しく理解しましょう。
ダイソーやセリアなどの100均では取り扱いなし
2026年現在、ダイソーやセリアなどの主要な100円ショップでは、エアコン専用の延長用ドレンホースそのものの取り扱いは確認されていません。
エアコンの排水を屋外へ逃がすドレンホースは、一般的に1メートルから2メートル程度の長さが必要ですが、100均の限られた商品棚に並ぶホース類は、散水用や洗濯機用のサイズが中心です。ドレンホースは日光にさらされる過酷な環境で使用されるため、耐久性の観点からも100円の商品ラインナップに加わることは難しいと考えられます。
防虫キャップやホースの詰まりを解消するポンプといった周辺グッズは見つかる場合がありますが、延長ホース本体に関しては、別の購入先を検討するのが賢明です。
100均のジョイントや補修テープを流用するリスク
100均で販売されている園芸用のホースジョイントや一般的な梱包用テープをドレンホースの接続に流用することは、大きなリスクを伴います。ドレンホースは独特のジャバラ形状をしており、専用のジョイントでなければ隙間が生じやすく、そこから水漏れが発生して壁面を汚す原因になります。
また、屋外用の耐候性がないテープを使用すると、夏の直射日光や雨風によって数ヶ月で粘着力が失われ、接続部分が脱落してしまいます。排水が適切に行われなくなると、エアコン本体に水が逆流し、室内への水漏れや電気系統の故障を招く恐れがあるため、安易な代用は避けなければなりません。
ホームセンターやネット通販で入手可能
ドレンホースの延長に必要な資材は、ホームセンターのエアコン部材コーナーや、インターネット通販サイトで確実に手に入ります。ホームセンターであれば、1メートル単位での切り売り販売を行っている店舗も多く、必要な長さだけを数百円という低価格で購入できるのがメリットです。
ネット通販では、紫外線に強い耐候性タイプや、あらかじめジョイントが一体化している便利な製品が豊富に揃っています。実店舗に行く手間を省けるだけでなく、製品のレビューを確認しながら選べるため、初心者の方でも失敗が少なくなります。
数百円の投資で数年以上の耐久性が得られるため、専用品の購入を強くおすすめします。
エアコンのドレンホースを確実に延長するために必要な道具と費用

ドレンホースを正しく延長するためには、単にホースを用意するだけでなく、接続部分を固定する部材も揃える必要があります。専門的な工具は必要ありませんが、規格に合ったパーツを選ばないと、接続が緩んで水漏れを引き起こします。
各パーツの役割と、選ぶ際のポイントをあらかじめ把握しておくことで、買い直しの手間を防ぐことが可能です。ここでは、準備すべき具体的な道具とその費用感について解説します。
内径14mm・16mmを確認するためのドレンホースの種類
家庭用エアコンのドレンホースには、主に2種類の規格サイズが存在します。内径が14mmのものと16mmのものが主流であり、延長用ホースを購入する前に必ず既存のホースサイズを確認しなければなりません。
| ホースの種類 | 内径サイズ | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 標準タイプ | 14mm | 最も一般的な家庭用エアコンで使用されるサイズです。 |
| 太口タイプ | 16mm | 大型のエアコンや、一部のメーカーで採用されているサイズです。 |
| 兼用タイプ | 14mm/16mm両用 | 接続口が段々になっており、どちらのサイズにも対応可能です。 |
スクロールできますサイズを測る際は、ホースの切り口の直径を定規で確認するか、ホースの表面に印字されている型番をチェックしてください。不安な場合は、両方のサイズに対応できる兼用ジョイントを購入しておくと確実です。
気密性や水漏れを防ぐためのジョイント部品とビニールテープ
ホース同士を接続するには、ドレンジョイントと呼ばれる専用の継手と、固定用の絶縁ビニールテープが不可欠です。ジョイントは、古いホースと新しいホースを橋渡しする役目を果たし、奥まで差し込むことで水の通り道を確保します。
ビニールテープは、ジョイントの上から巻き付けることで、接続部を物理的に固定し、外気の侵入や水の滲み出しを完全にシャットアウトするために使用します。
どちらも1つ数百円程度で購入できる安価なパーツですが、これらを使わずにホースを重ねるだけでは、時間の経過とともに必ず隙間が開いてしまいます。
劣化に強い耐候性ドレンホースを選ぶ際のスペックの見分け方
延長用ホースを選ぶ際は、必ず耐候性の表記がある製品を選んでください。一般的なドレンホースはアイボリー色が多いですが、耐候性タイプは内側が黒色になっていたり、素材に紫外線吸収剤が配合されていたりするのが特徴です。
- 耐候性なし:直射日光により2年から3年で硬化し、指で触るとパリパリと割れてしまう。
- 耐候性あり:日光に強く、5年から10年程度の長期使用に耐えられる設計になっている。
- 2層構造:内側が黒色で光を遮断し、ホース内の藻の発生を抑える効果がある。
価格差は数百円程度ですので、一度の作業で長く持たせたい場合は、耐候性のある高品質なホースを選ぶのが最もコストパフォーマンスに優れています。
初心者でも失敗しないドレンホースの延長・接続手順

道具が揃ったら、いよいよ接続作業に入ります。ドレンホースの延長は、正しい手順さえ守れば初心者でも10分程度で完了する簡単な作業です。
しかし、ホースの切り方やテープの巻き方に不備があると、後から接続部が外れてしまうトラブルが発生します。作業をスムーズに進めるための3つのステップを詳しく説明しますので、手順通りに進めてみてください。
現在のドレンホースを適切な位置でカットする下準備
まずは、室外機から出ている既存のドレンホースの状態を確認し、カットする位置を決めます。ホースの先端がボロボロに劣化している場合は、その部分を残さずに健康な状態の場所でカットするのがコツです。
カットには家庭にあるカッターやハサミを使用しますが、ホースの節(山の部分)に沿って真っ直ぐ切るように意識してください。斜めに切ってしまうと、ジョイントを差し込んだ際に隙間ができやすくなります。
また、作業中にホース内部から残った水が出てくることがあるため、雑巾などを手元に用意しておくと周囲を汚さずに済みます。
ジョイント部品を使って新しいホースを隙間なく接続する方法
カットした既存のホースの端に、ドレンジョイントを差し込みます。ジョイントには抜け防止の返しがついているため、カチッという感触があるまで力強く奥まで押し込んでください。
次に、用意した延長用ホースの端をジョイントの反対側に差し込みます。
- 差し込みの深さ:ジョイントのストッパーに当たるまで深く差し込む。
- 密着の確認:ホースを軽く引っ張ってみて、簡単に抜けないかチェックする。
- サイズ違いの対応:ホースが太い場合は、ジョイントの段差に合わせて奥まで入れる。
この段階で隙間があると、そこから空気が入り込んでポコポコという異音の原因になることもあるため、しっかりと密着させることが重要です。
接続部分をビニールテープで保護して外れないように固定するコツ
ホース同士が繋がったら、最後にビニールテープで接続部を保護します。ジョイントが見えなくなるように、既存のホース側から延長ホース側にかけて、少しずつ重ねながら螺旋状に巻いていきましょう。
このとき、テープを軽く引っ張りながら伸ばして巻くと、粘着力が増して密着性が高まります。
- 既存のホースから数センチ上の位置から巻き始める。
- ジョイント部分を覆うように、半分ずつ重ねて下へ巻き進む。
- 延長ホース側に到達したら、最後に2重に巻いてからカットする。
テープを巻く範囲は、接続部を中心に上下5センチ程度を目安にしてください。これにより、重力や強風でホースが引っ張られても、接続部が抜ける心配がなくなります。
ケース別で判断するドレンホース延長のベストな長さと設置環境

ドレンホースの長さは、単に長ければ良いというわけではありません。設置する環境に合わせて最適な長さに調節し、水の流れを妨げない工夫が必要です。
ベランダの形状や、室外機の設置階数によって注意すべきポイントが異なるため、ご自身の状況に合わせた最適な設置方法を確認しましょう。
ベランダの排水溝まで距離がある場合の勾配の付け方
ベランダを濡らさないために排水溝までホースを伸ばす場合は、必ず水がスムーズに流れるように下り勾配を意識してください。ホースを床に這わせる際、途中で盛り上がった箇所があると、そこに水が溜まってしまい、詰まりや異臭の原因になります。
| 設置のポイント | 具体的な方法 | 得られる効果 |
|---|---|---|
| 緩やかな傾斜 | 室外機側を高く、排水溝側を低く設置する。 | 重力によって自然に排水される。 |
| ホースの固定 | 数カ所を屋外用両面テープなどで床に留める。 | 風や振動でホースが動くのを防ぐ。 |
| たるみの解消 | 余ったホースはカットして、最短距離で繋ぐ。 | 水溜まりを防ぎ、清潔な状態を保つ。 |
スクロールできますホースの先端は排水溝の中に完全に入れ込むのではなく、少し浮かせるように配置すると、ゴミの詰まりを確認しやすくなります。
二階から一階へドレンホースを長く垂らして延長する場合の注意点
二階に設置した室外機から一階の地面までホースを延長する場合、ホース自体の重みで接続部や室外機側に負荷がかかります。このケースでは、ホースを壁面に沿わせて、数メートルおきにサドルと呼ばれる固定金具や粘着テープで壁にしっかり固定することが重要です。
固定せずに長く垂らしたままにすると、強風でホースが激しく揺れ、壁に当たって騒音を発生させたり、最悪の場合は接続部が引きちぎられたりすることがあります。
また、地面に届いたホースの先端が泥や落ち葉で塞がらないよう、数センチ浮かせた状態で固定するのがベストです。
室外機周辺が狭くホースの取り回しが難しい時の対処法
マンションのサービスバルコニーなど、室外機周辺のスペースが限られている場所では、ホースを急激に曲げないように注意してください。
狭い場所で無理にホースを曲げると、ジャバラ部分が折れ曲がって水の通り道が塞がってしまいます。このような場合は、無理に最短距離を通そうとせず、少し余裕を持って円を描くように取り回すか、L字型の専用ジョイントを使用して直角に曲げる工夫をしましょう。
ホースが折れていないかを確認するには、実際にコップ一杯の水をドレンパン(室外機の下部)に流してみて、先端からスムーズに出てくるかをチェックするのが最も確実な方法です。
ドレンホースの延長作業に関するよくある質問

自分でドレンホースの延長作業を行う際、多くの人が抱く疑問点があります。エアコンの性能への影響や、賃貸物件でのルールなど、作業前に解消しておきたい不安要素をまとめました。
正しい知識を持つことで、自信を持って作業に取り組めるようになります。
延長することでエアコンの効きが悪くなることはありますか
ドレンホースを数メートル延長した程度では、エアコンの冷房や暖房の効きに直接的な悪影響を与えることはありません。ドレンホースの役割は、内部で発生した結露水を外に捨てることだけであり、冷媒ガスが循環するパイプとは仕組みが異なるためです。
ただし、延長したホースが途中で詰まったり、逆勾配になって水が逆流したりした場合は、室内機からの水漏れを誘発し、結果としてエアコンが一時的に使用できなくなるトラブルは起こり得ます。
正しく下り勾配をつけて設置されていれば、性能低下を心配する必要はありません。
ジョイントを使わずにホース同士を直接差し込んでも大丈夫ですか
結論から申し上げますと、ジョイントを使わずにホース同士を差し込むだけの接続は推奨されません。ドレンホースは同じ規格であれば径が同じなため、一方がもう一方の中に綺麗に収まることはありません。
無理やり一端を広げて差し込んだとしても、重なりが浅いために簡単に抜けてしまいます。また、隙間から漏れた水が壁や床を汚すだけでなく、気密性が失われることで「ポコポコ」という異音が発生する原因にもなります。
わずか数百円のジョイントを惜しむことで、後々大きなストレスや修理費用が発生するリスクがあるため、必ず専用のパーツを使用してください。
賃貸マンションのベランダでホースを延長する際の許可は必要ですか
基本的には、ドレンホースを数メートル延長して床に置くだけの作業であれば、管理会社や大家さんの許可を求められることは稀です。退去時に元に戻せる範囲の変更であれば、入居者の判断で行える一般的なメンテナンスの範囲内とみなされます。
ただし、壁に穴を開けて固定金具を打ち込んだり、共有部に恒久的な工作物を設置したりする場合は、事前の相談が必須です。また、ベランダの排水溝を塞いでしまうような設置方法は、隣室への浸水トラブルに繋がる恐れがあるため注意してください。
現状復帰が可能な方法で、綺麗に施工することを心がけましょう。
ドレンホースを正しく延長してベランダの浸水や汚れを解消しよう

ドレンホースの延長は、適切な道具を選び、正しい手順で行えば、誰でも失敗なく進めることができます。100均で全ての材料を揃えることは難しいですが、ホームセンターやネット通販で専用の耐候性ホースとジョイントを入手すれば、長期間にわたってベランダの清潔を保つことが可能です。
ホースのサイズを確認し、ジョイントでしっかり接続し、ビニールテープで固定するという基本を守るだけで、水漏れや異音の不安は解消されます。まずは現在のホースの太さを測るところから始めて、快適なベランダ環境を手に入れましょう。




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