「ダイソンを使い始めるとすぐに止まる」「動作がガクガクして安定しない」とお困りではありませんか?実は、ダイソン掃除機が途切れ途切れに動く現象の多くは、故障ではなく「製品を保護するための安全機能」が働いているサインです。
本記事では、初心者の方でも迷わずチェックできるよう、バッテリーの劣化判断からフィルターの正しいお手入れ、さらには機種ごとの特有のトラブル事例まで具体的に解説します。
記事を読めば、今すぐ試せる解決策と、修理や買い替えが必要な判断基準が明確になり、ダイソン本来の強力な吸引力を取り戻すことができます。
ダイソン掃除機が途切れ途切れに動く主な原因

ダイソンの掃除機を使っていると、「プシュー」と気が抜けたように動作が止まって、また動いてといったおかしな挙動をすることがあります。
主な原因は電力供給の不安定さ、空気の流路における詰まり、そしてモーターへの過負荷の3点に集約されます。初心者が陥りやすいミスとして、ゴミを捨てただけで解決したと思い込み、内部の細かな詰まりを見逃してしまうケースが挙げられます。
まずは、どのタイミングで動作が止まるのかを観察し、原因を切り分けることが解決への第一歩となります。
電源・バッテリー(バッテリー劣化・接触不良)による途切れ
バッテリーはダイソン掃除機の心臓部であり、その劣化は動作の不安定さに直結します。リチウムイオンバッテリーは、約500回から1200回程度の充放電を繰り返すと寿命が近づき、電圧を一定に保てなくなります。
特に強モードで使用した際に、数秒で電源が切れたり動作が途切れたりする場合は、バッテリーの出力不足が疑われます。また、本体とバッテリーの接続部分にわずかな隙間が生じる「接触不良」も、振動によって通電が途切れる原因となります。
バッテリーのネジが緩んでいないか、あるいは端子部分にホコリが溜まっていないかを確認することが重要です。
フィルターや吸込み口の目詰まりで吸引が止まる仕組み
ダイソンには、モーターを保護するために空気の通り道が塞がると自動で停止する機能が備わっています。フィルターが微細な粉塵で目詰まりを起こすと、吸い込む空気の量が極端に減り、本体は「異常事態」と判断して通電をカットします。
これは掃除機がヒューンヒューンと波打つような音を立てて止まる際に顕著な症状です。目に見える大きなゴミだけでなく、フィルターの奥深くに詰まった目に見えない細かなチリが原因であることが多いため、水洗いや乾燥の工程が不十分だと再発を繰り返します。
吸い込み口からサイクロン内部まで、空気のルートを完全に確保する必要があります。
モーター過熱・保護回路の作動で自動停止するケース
長時間連続で使用したり、空気の流れが悪い状態で無理に動かし続けたりすると、モーター内部の温度が急上昇します。ダイソンのデジタルモーターは非常に高性能ですが、熱に弱いため、一定の温度を超えると回路が作動して動作を強制停止させます。
この場合、スイッチを押しても数分間は反応しなくなることが特徴です。本体を触ってみて、手に熱を感じるほどの温度になっている場合は、無理に再始動させず、最低でも30分から1時間は放置して冷却時間を設けてください。
これは製品寿命を守るための安全装置が正しく機能している証拠でもあります。
ヘッド/ブラシの抵抗増や異物絡みで動作が不安定に
床に接するクリーナーヘッドの回転ブラシに髪の毛や糸くずが絡まると、モーターに過度な負荷がかかります。特にラグやカーペットの上で動作が途切れる場合は、ブラシの回転抵抗が強くなりすぎているサインです。
ヘッド内部の小さな車輪に異物が挟まっているだけでも、センサーが異常を検知して動作を止めることがあります。また、ヘッドと本体をつなぐロングパイプの接続部で接触不良が起きていると、角度によって電気が伝わらずにブラシが止まったり動いたりします。
ヘッド単体での清掃と、接続端子の汚れチェックが不可欠です。
本体センサーやソフトウェア(エラーメッセージ)の影響
液晶ディスプレイを搭載しているモデル(V11以降やDigital Slimなど)では、動作が途切れる際にエラーメッセージが表示されます。「気道が塞がっています」や「フィルターを洗浄してください」といった具体的な指示が出るため、原因の特定が容易です。
しかし、センサー自体の汚れによって誤作動を起こすケースも存在します。フィルターを装着しているにもかかわらず「フィルター未装着」と表示される場合は、センサー部分にホコリが付着している可能性があります。
ソフトウェアの制御によって意図的に動作を制限している状態なので、表示内容に従ったメンテナンスが必要です。
機種別のよくあるトラブル事例と対処法(V8・V6・V10・V7・SV12・V14・dc62)

ダイソンはモデルごとに設計が異なるため、発生しやすいトラブルの傾向も異なります。古いモデルでは物理的なスイッチの摩耗や単純なバッテリー劣化が多く、新しいモデルでは高性能センサーによる電子的な制御が原因となることが多い傾向にあります。
自身のモデルがどの世代に属するのかを把握し、その機種特有の弱点を知ることで、無駄な修理費用をかけずに済む可能性が高まります。ここでは、世代ごとの代表的な症状と、解決のための具体的なアプローチを整理して解説します。
V8/V6で多いバッテリー・フィルター関連の症状と対処
V6やV8などのトリガー式モデルでは、バッテリーの経年劣化による動作不良が最も多く見られます。特にV6は発売から時間が経過しているため、純正バッテリーが寿命を迎えている個体がほとんどです。
動作が数秒で止まる場合、まずはフィルターを外して動作確認を行ってください。フィルターなしで正常に動くのであれば、原因はフィルターの目詰まりです。
一方で、フィルターを外しても症状が変わらず、充電ランプが赤色に点滅する場合は、バッテリー内部のセルが故障しています。V8では、プレフィルターとポストモーターフィルターの両方を同時に清掃することが、復活への近道となります。
V10/V7/V14の電源制御やモーター過熱に関する注意点
V10以降のモデルは、直列型の配置(インライン構成)に変更されたことで吸引力が向上しましたが、その分フィルターのメンテナンスへの感度も高まっています。V10やV14で動作が途切れる場合、ダストビン(クリアビン)の根元にあるゴムパッキンのズレによる空気漏れが原因となることがあります。
また、V7は比較的コンパクトな設計のため、大量のゴミを一気に吸い込むとサイクロン部分で空気の停滞が起きやすく、保護回路が働きやすい特性があります。これらのモデルで「詰まり」のサインが出た際は、シュラウド(サイクロン網目部分)の隙間を古い歯ブラシなどで入念に掃除することが効果的です。
SV12・dc62などモデル固有のヘッド/接続トラブル事例
SV12(V10シリーズ)やdc62などのモデルでは、ヘッドへの給電不良によるトラブルが散見されます。dc62は発売から年数が経過しており、伸縮パイプの接続ピンが摩耗したり、折れ曲がったりすることで、掃除の角度によってブラシの回転が止まることがあります。
SV12では、クリアビンの開閉機構が複雑化したことで、ビンが完全に閉まりきっていないために吸引力が逃げ、センサーが「詰まり」と誤認するケースがあります。接続部分のカチッという音がするまで確実に差し込むことや、接点復活剤を使用して通電を改善させるなどの処置が有効な場合があります。
機種別チェックリスト:型番ごとにまず確認すべきポイント
モデルごとの確認項目を以下の表にまとめました。自身の機種に合わせて、まず確認すべき箇所を特定してください。
| 機種グループ | 優先確認ポイント | よくある原因 |
|---|---|---|
| V6 / dc62 | バッテリーランプの色 | バッテリーの寿命(赤点滅) |
| V7 / V8 | 前後2か所のフィルター | フィルターの乾燥不足・目詰まり |
| V10 / SV12 | クリアビンのパッキン | 空気漏れによる吸引低下 |
| V11 / V12 / V15 | 液晶ディスプレイの表示 | センサーの汚れ・気道の閉塞 |
スクロールできます
症状別・パーツ別の具体的な対処法

動作が途切れる原因を特定できたら、次は具体的なメンテナンスや交換作業に移ります。ダイソンのパーツはユーザー自身で手入れができるように設計されていますが、正しい手順を踏まないと故障を悪化させる恐れがあります。
特に水洗いが可能なパーツについては、乾燥時間が不足すると内部のカビや異臭、さらには基板のショートを招くリスクがあります。ここでは、初心者でも安全かつ確実に実施できる、各パーツごとのメンテナンス手順を詳しく解説します。
フィルター掃除・交換の手順と目詰まりの見分け方
フィルターの洗浄は、最低でも月に1回は行う必要があります。まず、フィルターを本体から取り外し、冷水で軽くすすぎながら手で優しく揉み洗いをしてください。
洗剤の使用はフィルターの繊維を傷めるため厳禁です。洗った後は、24時間以上かけて風通しの良い場所で完全に乾燥させることが鉄則です。
生乾きの状態で装着すると、水分がモーターに吸い込まれて故障の原因となります。目詰まりの見分け方としては、ライトをフィルターの内側に当てて、光が透けて見えないほど汚れが詰まっている場合は、洗浄よりも新しいフィルターへの交換を検討すべきタイミングです。
バッテリーの診断方法と安全な交換タイミング
バッテリーの寿命を診断するには、フル充電の状態から「通常モード」で何分間動作するかを計測するのが最も確実です。公称の稼働時間(例:V8なら40分)の半分以下しか持たない場合は、交換の目安となります。
交換用パーツを選ぶ際は、Dyson公式サイトから購入できる純正品が最も安全です。安価な互換バッテリーも流通していますが、発火のリスクや保護回路の未搭載など、安全面で不安が残るものも少なくありません。
特に、充電中に異常な熱を持ったり、動作が不安定になったりするリスクを避けるためにも、信頼性の高いパーツ選びを優先してください。
モーター異常の症状(異音・発熱・断続)と試すべき対処
モーター自体に問題がある場合、掃除機から「キーン」という高い金属音や、焦げ臭い匂いが発生することがあります。また、スイッチを入れた瞬間にガクンと衝撃があり、すぐに止まるような挙動もモーター異常のサインです。
ユーザーができる対処としては、まずエアダスターなどを使用して、モーター周りに溜まったホコリを可能な限り吹き飛ばすことが挙げられます。
しかし、内部のベアリングやカーボンブラシが摩耗している場合は、分解修理が必要となります。無理に使い続けると発火の恐れがあるため、異音や異臭を感じたら即座に使用を中止してください。
ヘッド・ブラシバーの分解清掃と絡み物の除去手順
ヘッドの動作不良を防ぐためには、定期的な分解清掃が欠かせません。コインを使用してヘッド横のロックを解除し、ブラシバーを抜き取ります。
絡まった髪の毛はハサミで切り込みを入れてから取り除くとスムーズです。特にブラシの両端にある軸受け部分は、髪の毛が巻き付きやすく、これが抵抗となってモーターを停止させる原因になります。
また、ソフトローラークリーナーヘッドの場合は、フェルト部分に付着した泥や砂を掃除機で吸い取ることも大切です。可動部に潤滑油を差す必要はありません。ホコリを取り除くだけで、回転の滑らかさは劇的に改善します。
電源スイッチ・コネクタ・充電ドックの点検ポイント
スイッチを押した感触がスカスカしていたり、押し込んでも反応が悪かったりする場合、トリガー部分の内部破損が疑われます。これはV10以前のモデルでよく見られる物理的な故障です。
また、充電ドックにセットしても充電が始まらない、あるいは途切れる場合は、ドック側の端子が曲がっていないか、ACアダプターのケーブルが断線しかけていないかを確認してください。壁掛けブラケットにセットする際、自重でコネクタに負荷がかかっていることがあります。
接続端子を乾いた布で拭き、接触を安定させるだけで「途切れ」が解消されることも少なくありません。
自分で修理・交換する前のチェックリストと安全手順

ダイソン掃除機は精密機械であるため、自分での修理やメンテナンスには細心の注意が必要です。正しい手順を守らなければ、感電や怪我、さらにはメーカー保証が受けられなくなるというデメリットが生じます。
作業を始める前に、まずは安全な環境を整え、必要な準備ができているかを確認しましょう。ここでは、トラブルを最小限に抑えつつ、スムーズに作業を進めるための事前準備と安全に関するガイドラインを提示します。
作業前の安全確認
いかなる作業を行う場合も、必ず電源を切った状態にしてください。最も安全な方法は、バッテリーそのものを本体から取り外すことです。ネジ固定式のモデルであればプラスドライバーを使用してバッテリーを分離させます。
これにより、作業中に誤ってトリガーを引いてしまい、ブラシが回転して指を挟んだり、強力な吸引力で部品を吸い込んだりする事故を防げます。また、水気のある場所での作業は避け、乾燥した清潔なテーブルの上で行うようにしてください。
簡単に試せるリセット・再起動と動作確認の順序
故障を疑う前に、システムのリセットを試みる価値があります。ダイソンの場合、特定のボタン操作による「隠しコマンド」のようなリセット機能はありませんが、以下の手順を踏むことで動作が改善することがあります。
- バッテリーを一度取り外し、1分ほど放置してから再度装着する。
- フィルターを全て外し、その状態でスイッチを数回押して内部の空気を入れ替える。
- 充電器に接続した状態で10秒ほど待機し、一度接続を外して動作を確認する。
これらの操作だけで、一時的な電子制御の不具合が解消される場合があります。
自力で交換可能なパーツと専用工具の紹介
ダイソンはパーツの多くがユニット化されているため、特定の箇所を交換するだけで修理が完了することも多いです。ユーザーが自分で交換できる主なパーツは以下の通りです。
- バッテリー:プラスドライバー(一部モデルはボタン式)で交換可能。
- フィルター:工具不要、回して外すだけの設計。
- クリアビン(ゴミ箱):スライドレバーのみで取り外し可能。
- クリーナーヘッド全体:ボタン一つで脱着可能。
より深い分解(トリガー交換など)には、星形の「トルクスドライバー(T8サイズなど)」が必要になる場合がありますが、これは中級者以上の作業となります。
自分で直すリスクとDyson正規修理に出すべきサイン
DIY修理には「修理費の節約」というメリットがありますが、以下のサインが出ている場合は迷わず正規修理を検討してください。
- モーター付近から焦げたような臭いがする。
- 本体内部からガラガラという異音が聞こえる。
- バッテリー交換をしても充電ランプが赤色に点滅し続ける。
- 電源コードが剥き出しになっている、または発熱している。
無理に分解すると、再組み立てができなくなったり、内部の細かな配線を切断してしまったりするリスクがあります。購入から2年以内の保証期間内であれば、自己分解をした時点で保証対象外となるため、注意が必要です。
修理・サポート・交換を依頼する際の目安と費用感

自分でメンテナンスを行っても症状が改善しない場合、プロの手を借りるタイミングです。依頼先には、メーカー公式の「Dyson正規サポート」と、地域の家電修理店などの「民間修理業者」の2種類があります。
それぞれに費用面やサービス内容に大きな違いがあるため、自身の掃除機の使用年数や予算、重要視するポイント(スピード、安心感、価格)を天秤にかけて判断する必要があります。納得のいく選択ができるよう、それぞれの特徴を比較して解説します。
Dyson正規サポートの利用メリットと申し込み手順
正規サポートを利用する最大のメリットは、純正パーツを使用した高品質な修理と、修理後に追加されるメーカー保証です。ダイソンの修理サービスは「一律料金(定額制)」を採用していることが多く、どの箇所を直しても一定の金額で済むため、複数の不具合がある場合に非常にお得です。
申し込みは公式サイトのチャットや電話から簡単に行え、指定の日時に宅配業者が自宅まで引き取りに来てくれます。梱包の手間も不要な場合が多く、忙しい方や初心者に最も推奨される選択肢です。
修理費用の相場と保証の関係
修理にかかる費用は、保証期間内か期間外かで劇的に変わります。
| 項目 | 保証期間内(2年以内) | 保証期間外(有償) |
|---|---|---|
| バッテリー交換 | 無料(条件あり) | 約9,000円~13,000円 |
| モーター・基板修理 | 無料 | 約15,000円~25,000円 |
| 送料・診断料 | 無料 | 修理代金に含まれる |
スクロールできます購入時にユーザー登録を行っていれば、2年間の無償修理が適用されます。保証が切れている場合でも、定額料金内で劣化した他のパーツも点検・交換してくれる場合があるため、トータルのコスパは決して悪くありません。
民間修理やパーツ購入のメリット・デメリット
民間修理業者や、中古市場でのパーツ調達は「安さ」と「速さ」が魅力です。公式で在庫切れになっている古いモデル(dc35やdc45など)のパーツが手に入ることもあります。
一方で、非純正のパーツを使用することで、安全性に問題が出たり、将来的にメーカー修理を一切断られたりするリスクがあります。特にバッテリーの互換品は、制御基板の精度が低いものが混ざっており、本体側の回路を焼き切ってしまうトラブルも報告されています。
信頼できる業者を見極める目が必要な、上級者向けの選択肢と言えます。
修理に出す前に準備すべき写真・動画と問い合わせで伝えるべき情報
サポートへ問い合わせる際は、症状を具体的に伝えることで診断がスムーズになります。以下の情報を事前に準備しておきましょう。
- シリアルナンバー(バッテリーの底面や本体背面のシールに記載)。
- 症状が発生するモード(強モードなのか通常モードなのか)。
- 動作が途切れる時のランプの色(青点滅、赤点灯、黄色など)。
- 異音が発生している場合は、その音を録音・録画したファイル。
「途切れ途切れになる」だけでなく、「強モードで5秒使うと赤ランプが点滅して止まる」といった具体的な数値情報を伝えると、オペレーターとのやり取りが1回で済む可能性が高まります。
予防対策と日常メンテで「途切れ」を未然に防ぐ方法

ダイソン掃除機を長く快適に使うためには、トラブルが起きてから対処するのではなく、日々のメンテナンスを習慣化することが重要です。特に「途切れ」の症状は、その多くが日々の汚れの蓄積や、誤った使用習慣から発生します。
500mlペットボトル1本分程度の重さがあるパーツの集合体であるダイソンは、わずかな隙間や汚れに敏感です。
ここでは、掃除機の寿命を最大限に延ばし、突発的な故障に怯えずに済むための日常的なケアと正しい運用方法を整理してご紹介します。
日常チェックリスト:週次・月次で行うべき掃除と確認
快適な動作を維持するために、以下のチェックリストを参考に定期点検を行ってください。
- 【週に1回】ダストビンのゴミ捨てと、シュラウド(金属メッシュ部分)のホコリ除去。
- 【週に1回】クリーナーヘッドのブラシに絡まった髪の毛の確認と除去。
- 【月に1回】フィルターの水洗いと24時間以上の完全乾燥。
- 【月に1回】本体とパイプの接続端子部分を乾いた布で拭く。
これらの作業を合計しても、月に15分程度の時間で済みます。この短時間のケアが、数万円の修理費用を回避する最善の策となります。
フィルター交換頻度とおすすめの純正・互換パーツ
フィルターは「洗えば永久に使える」というわけではありません。定期的に洗っていても、微細な繊維の間には取りきれない粒子が蓄積し、徐々に吸引力が低下します。
一般的には、1年から2年に一度は新しいフィルターへの交換が推奨されます。交換時には必ず「純正品」を選ぶことを強くおすすめします。
一見同じように見える互換フィルターでも、紙の密度やゴムパッキンの精度が低く、そこから漏れた微細なチリがモーターを傷める原因になるためです。数百円の節約のために数万円のモーターを壊すのは得策ではありません。
バッテリー寿命を延ばす使い方
バッテリーの劣化を遅らせるには、適切な充電管理が不可欠です。
- 掃除が終わったらすぐに充電器に戻す:リチウムイオン電池は「空」の状態が続くと劣化が早まります。
- 極端な温度を避ける:10度以下や35度以上の場所での保管・充電は、バッテリーに大きなダメージを与えます。
- 強モードを多用しない:強モードは電圧負荷が非常に大きいため、必要な時だけ使うように心がけましょう。
また、掃除直後のバッテリーが熱を持っている状態で、すぐに充電を開始しないよう制御されているモデルもありますが、基本的には冷めてから充電が始まるように設計されています。
使用環境別の注意点
使用環境によって、掃除機への負荷は大きく変わります。
- ペットがいる家庭:抜け毛がブラシの軸に絡まりやすいため、ヘッドの点検頻度を倍に増やしましょう。
- カーペットが多い:回転ブラシへの抵抗が大きいため、モーター過熱に注意が必要です。時々床から浮かせて回転をスムーズにする工夫も有効です。
- 建築現場の粉塵や小麦粉など:これら極小の粒子はサイクロンで分離しきれず、直接フィルターを詰まらせます。大量に吸い込むのは避けましょう。
自身の環境に合わせた「攻めのメンテナンス」を行うことで、トラブルの発生率を大幅に下げることができます。
買い替え・買い増しを検討する基準とおすすめモデルランキング

もし修理費用が高額になる場合や、すでに5年以上同じモデルを使用している場合は、新しいモデルへの買い替えが賢い選択となることもあります。
近年のダイソンは、動作の安定性だけでなく、センサーによる自動吸引力調整や、レーザーによるゴミの可視化など、劇的な進化を遂げています。「途切れ」に悩まされるストレスから解放されるために、最新モデルがどのような解決策を提示しているのかを比較検討してみましょう。
途切れにくさを重視するなら:V14/SV12/V10などの比較ポイント
動作の安定性、つまり「途切れにくさ」で選ぶなら、モーターの制御技術が向上したV10(SV12)以降のモデルが基準となります。特に最新のV14などのモデルは、吸引経路が直線的で詰まりにくい設計になっているだけでなく、万が一詰まりが発生しても液晶画面が「どこが詰まっているか」をイラストで教えてくれます。
これにより、原因不明の「途切れ」に悩む時間がゼロになります。また、バッテリーの交換が容易な「着脱式(クリックイン)」を採用しているモデルを選べば、予備バッテリーを用意することで長時間の掃除も途切れることなく完遂できます。
用途別おすすめランキング
現在のラインナップから、ニーズ別に最適なモデルをランキング形式で紹介します。
- 【パワー重視】Dyson Gen5detect:最高峰の吸引力と、最新のHEPAフィルターで排気も極めてクリーン。
- 【価格と性能のバランス】Dyson V12 Detect Slim:軽量ながらレーザー搭載。日本住環境に最適なサイズ感。
- 【静音・手軽さ】Dyson Micro 1.5kg:最も軽く、取り回しが抜群。フローリング中心の家庭に最適。
古いモデルから最新のV12やV15に乗り換えると、その静音性と「ゴミが見える」感覚に驚くはずです。
下取り・リサイクル・買い替え時の節約テクニック
新しく購入する際は、古い掃除機を無駄にしない節約術を活用しましょう。
- 公式の下取りキャンペーン:期間限定で、古いダイソンを数千円から一万円程度で下取りしてくれることがあります。
- 家電量販店のポイント還元:型落ちモデル(V10やV11など)はセール対象になりやすく、実質価格を抑えられます。
- リサイクルショップへの売却:動作が途切れる状態でも、パーツ取り用としてジャンク品扱いで買い取ってもらえる場合があります。
特に公式サイトでは、不定期に「バッテリー1個プレゼント」などのキャンペーンを行っているため、購入前にチェックを欠かさないようにしましょう。
購入前に確認すべき保証・サポート体制とアクセサリ互換性
買い替えの際に意外と見落としがちなのが、既存のアクセサリが使えるかどうかです。V6以前のモデルと、V7以降のモデルでは接続部分の形状が異なるため、古いツールが流用できないケースがあります。
また、並行輸入品(海外仕様)は安価ですが、日本国内の正規サポートや2年保証が受けられないという重大なデメリットがあります。
長く、安心して使い続けたいのであれば、日本国内の正規販売店で購入し、必ずユーザー登録を行うことが、将来の「途切れ」トラブルに対する最大の保険となります。
ダイソン掃除機が途切れ途切れになる症状でよくある質問

ここでは、ユーザーから寄せられることの多い疑問について、簡潔にお答えします。
Q:保証で直してもらえる?
購入から2年以内で、かつ説明書通りの正しい使い方をしていた場合、ほとんどの故障は無償修理の対象となります。ただし、フィルターを洗わずに放置して詰まらせたことによるモーター故障や、水没、落下による破損、非純正バッテリーの使用による不具合などは保証対象外となる可能性があります。
まずは保証書か、公式サイトのマイページで自身の保証ステータスを確認しましょう。
Q:自分でバッテリー交換できる?
はい、可能です。多くのモデルでは1〜3本のネジを外すだけで簡単に交換できます。最新のV12やV15などのモデルは、ボタン一つで外せる「クリックインバッテリー」を採用しているため、さらに容易です。
注意点としては、必ず「自分のモデルに適合するバッテリー」を選ぶこと。見た目が似ていても、V7とV8では互換性がないため、型番(SV10、SV11など)をしっかり確認してから購入してください。
Q:途切れが直らない場合の最終的な対処は?
フィルター清掃、異物除去、バッテリー交換を試しても直らない場合は、基板やモーターの寿命です。製造から5年以上経過しているモデルであれば、修理に2万円かけるよりも、最新モデルへ買い替えたほうが、その後のランニングコストや掃除効率の面でメリットが大きくなります。
一方で、まだ新しく愛着がある場合は、ダイソンの定額修理サービスを利用して、プロの手でリフレッシュしてもらうのがベストな選択です。
ダイソン掃除機が途切れ途切れに動く症状を解消しよう

ダイソン掃除機の動作が途切れる問題は、一見すると深刻な故障に思えますが、実は適切なメンテナンスで解決できることがほとんどです。
今回ご紹介した「フィルターの完全乾燥」「空気の通り道の確保」「バッテリーの診断」を順に試すことで、多くの掃除機が本来の性能を取り戻します。
日々のちょっとしたケアを習慣にし、ダイソンならではの強力な吸引力を長く維持しましょう。もし自力での解決が難しいと感じたら、無理をせずプロのサポートを頼ることも、製品を安全に使い続けるための大切な判断です。











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