「掃除機の吸い込みが悪くなった」「説明書にあるパーツの名前がわからない」とお困りではありませんか?掃除機は、ヘッド、延長管、本体ユニットなど、複数の部位が組み合わさって機能しています。
各部位の正しい名称と役割を理解すれば、日々のメンテナンスがスムーズになり、故障のリスクを大幅に減らすことが可能です。本記事では、スティック型、キャニスター型、ロボット掃除機の種類ごとに異なるパーツ名称を具体的に解説します。
記事を読めば、初心者の方でも迷わず掃除機を使いこなし、長く快適に愛用できるようになります。
掃除機の部位名称まとめ|主要な5つの構成要素を理解しよう

掃除機は、床のゴミを吸い込む先端部分から、ゴミを蓄える容器まで複数のパーツが組み合わさって機能します。各部位の名前がわかれば、取扱説明書の理解が深まり、故障時の部品注文や日常のメンテナンスがスムーズに行えるようになります。
基本的な構造は、吸引力を生むモーター、ゴミを分離するフィルター、吸込口、それらをつなぐ管で構成されています。まずは、どの掃除機にも共通する5つの主要な構成要素について詳しく解説します。
全タイプ共通で使われる「ヘッド(吸込口)」の役割
ヘッドは床面と直接接触し、ゴミを吸い込むための最も重要なパーツです。内部には回転するブラシが搭載されているタイプが多く、絨毯の奥に入り込んだ髪の毛や細かなホコリを掻き出す役割を担っています。
サイズは横幅25cmから30cm程度が一般的で、高さが低いものほど家具の下に潜り込ませやすい設計です。ヘッドの裏面には小さな車輪が付いており、軽い力で床を滑らせる補助をします。
吸込口の密閉度が高まることで真空状態に近くなり、重い砂ゴミなども効率よく持ち上げることが可能です。
ゴミの通り道となる「延長管(パイプ)」と「ホース」の接続
延長管とホースは、ヘッドが吸い込んだゴミを本体まで運ぶための通路です。延長管は軽量なアルミやプラスチック素材で作られており、身長に合わせて長さを50cmから80cm程度に調節できる伸縮機能を備えたものが主流です。
キャニスター型の場合、延長管の先に直径4cm程度の柔軟なホースが接続されます。ホースはジャバラ状の構造をしており、360度自由に曲がるため、本体を置いたまま広範囲を掃除することを可能にします。
接続部分には電気を送る端子があり、ヘッドのブラシを回転させる電力を供給しています。
操作の要となる「手元ハンドル」と「電源スイッチ」
手元ハンドルは掃除機を動かす際に握る部分で、人間工学に基づいた握りやすい形状が採用されています。ハンドルの指が届く位置には電源スイッチが配置されており、親指一本で運転の開始や停止、吸引力の強弱を切り替えることが可能です。
最近のモデルでは、センサーが床のゴミの量を検知して自動でパワーを制御するオートモードスイッチも搭載されています。ハンドル付近にはLEDライトの操作スイッチが備わっていることもあり、暗い隙間の掃除をサポートします。
常に手に触れる部位であるため、滑り止めのラバー素材が使われることも多いです。
モーターとフィルターを内蔵した「本体ユニット」
本体ユニットは掃除機の心臓部であり、強力な吸引力を生み出す電動機(モーター)が収納されています。モーターが高速回転することで気流を発生させ、外部から空気を吸い込む仕組みです。
ユニット内部には、吸い込んだ空気からゴミを分離するためのフィルターも設置されています。フィルターはミクロン単位の微細な塵をキャッチし、排気を清潔に保つ重要な役割を果たします。
本体の重量はスティック型で1kgから2kg程度、キャニスター型で2kgから4kg程度となり、この重さが操作性に大きく影響します。
ゴミを溜めておく「ダストカップ」または「紙パック」
集じん部は吸い取ったゴミを一時的に保管する場所です。サイクロン式の場合は透明なプラスチック製のダストカップが用いられ、ゴミの溜まり具合を外から一目で確認できます。
一方、紙パック式は本体内部に専用の不織布製バッグを装着し、ゴミが一杯になったらパックごと捨てられる衛生的な構造です。ダストカップの容量は0.2Lから0.6L程度が一般的で、ゴミを圧縮して溜める機能を持つモデルも存在します。
ゴミで満杯になると空気の流れが阻害され、吸引力が著しく低下するため、こまめな確認が必要です。
スティック型掃除機特有の部位名称と配置

スティック型掃除機は、手元に重心があるタイプと、ヘッド側に重心があるタイプに分かれます。
コードレスで手軽に使える反面、すべてのパーツが一本の棒状の骨格に凝縮されているため、独特の部品配置が見られます。特にバッテリーやモーターが持ち手付近にあるモデルが多く、腕への負担を軽減するための工夫が施されています。
ここでは、スティック型ならではのパーツ名称とその特徴を整理して紹介します。
手元付近に集中している「モーターヘッドと集じん部」
スティック型掃除機の多くは、ハンドルのすぐ下や上にモーターとダストカップが配置されています。この構造により、ヘッドにかかる荷重をコントロールしやすく、方向転換がスムーズに行えるメリットがあります。
モーター部分は手のひらに収まるほどのコンパクトなサイズながら、毎分10万回転以上する高性能なものが採用されています。集じん部はボタン一つで底蓋が開き、手を汚さずにゴミを捨てられる「ワンタッチゴミ捨て」機能が搭載されていることが一般的です。
着脱して充電が必要な「リチウムイオンバッテリー」
コードレス掃除機の動力源となるのがリチウムイオンバッテリーです。主にハンドルの底面や背面に装着されており、重量は300gから500g程度あります。
バッテリーの容量によって連続使用時間が決まり、標準モードで30分から60分、強モードで5分から10分程度稼働します。着脱式のバッテリーであれば、予備を用意することで長時間の掃除も可能です。
寿命は使用頻度によりますが、約500回から1000回の充放電が交換の目安となります。充電状態を示すインジケーターランプが搭載されているモデルも多いです。
ハンディ掃除機に切り替えるための「リリースボタン」
スティック型掃除機の大きな特徴は、延長管を取り外して短く使える点にあります。この切り替えを行うための接続部にあるボタンをリリースボタンと呼びます。
ボタンを押しながらパイプを引き抜くことで、ソファの上や車内の掃除に便利なハンディ掃除機へと形を変えることができます。接続部は機密性を保つために精巧に作られており、カチッという手応えで固定を確認できる設計です。
また、隙間ノズルや布団用ヘッドなどのアタッチメントも、このリリースボタンを介して付け替えを行います。
立てて保管するための「スタンド用フック・固定溝」
スティック型は自立しないモデルが多いため、壁に立てかけるための工夫がなされています。本体の背面に滑り止めのゴムが付いていたり、専用の充電スタンドに固定するためのフックや溝が設けられていたりします。
固定部位が正しく噛み合っていないと、掃除機が転倒して破損する原因となるため注意が必要です。壁掛けブラケットを使用する場合は、本体のフックを引っ掛けることで、収納と同時に充電が開始される仕組みになっています。
キャニスター型掃除機特有の部位名称と配置

キャニスター型は、重いモーターや集じん部を床に置いた本体に収納し、ホースで手元とつなぐ伝統的なスタイルです。本体を引きずって移動させるため、耐久性や移動のしやすさを支える専用のパーツが存在します。
スティック型に比べて集じん容量が大きく、電源コードを内蔵していることが最大の特徴です。各部位の名称を知ることで、広範囲の掃除を効率的に進めるヒントが得られます。
床の上を転がして移動する「本体ホイール(車輪)」
本体の両サイドや底面には、移動をスムーズにするための大きな車輪(ホイール)が付いています。サイドのメインホイールは直径10cmから15cm程度の大型サイズが多く、敷居などの段差を乗り越えやすいよう設計されています。
底面には360度回転するキャスター型の小車輪が配置されており、曲がり角でも本体がスムーズに追従します。車輪の表面には家具を傷つけにくいソフトな素材が巻かれていることもあります。
本体と手元をつなぐ「ジャバラ状のフレキシブルホース」
キャニスター型の本体と手元ハンドルを連結するのがフレキシブルホースです。長さは1.5mから2m程度あり、内部にはワイヤーと電線が通っています。
ホースが伸縮したり曲がったりすることで、本体を動かさずに周囲を掃除できます。ホースの両端には接続用のジョイントがあり、本体側は差し込んで回すことでロックされる構造が一般的です。
ホースの破れや穴あきは吸引力低下の最大の原因となるため、無理に引っ張らないよう注意が必要です。
電源コードを自動で巻き取る「コードリールボタン」
本体内部には5m程度の電源コードが収納されており、これを取り出すための機構がコードリールです。掃除が終わった後に、本体にあるボタンを足や手で押すと、バネの力でコードが自動的に巻き取られます。
コードには引き出しの限界を示す黄色いテープと、これ以上引き出せないことを示す赤いテープが貼られています。巻き取りが弱くなった場合は、コードを一度すべて引き出してから巻き直すと改善することがあります。
収納時にパイプを本体に立てる「スタンド受(パーキング溝)」
掃除を一時中断する際や収納時に、延長管を本体に直立させるための溝をスタンド受(パーキング溝)と呼びます。
延長管の裏側にある小さな突起を、本体の側面や後部にある溝に差し込むことで固定します。長いパイプを床に寝かせる必要がなくなり、省スペースで保管が可能です。
プラスチック製の製品が多く、無理な力をかけると割れやすいため、丁寧な抜き差しが求められます。
ロボット掃除機特有の部位名称と配置

ロボット掃除機は自律走行を行うため、一般的な掃除機にはない高度なセンサー類や駆動部が備わっています。円盤状の本体内部にすべての機能が凝縮されており、メンテナンスが必要な箇所も独特です。
各センサーの役割を理解することで、掃除の失敗(行き止まりでの停止や落下)を防ぐ対策が立てやすくなります。主要な部位の名称と機能について詳しく見ていきましょう。
周囲の障害物や段差を検知する「衝突・落下防止センサー」
本体の前面や底面には複数のセンサーが配置されています。前面の「バンパーセンサー」は壁や家具に接触した際の衝撃を検知し、進行方向を変える合図を出します。
また、底面にある赤外線式の「段差センサー」は、床面との距離を常に計測しており、玄関のたたきや階段などの段差を検知して落下の危険を回避します。
センサーが汚れると、ロボットが暴走したり停止したりする原因となります。
四隅のゴミを中央に集める「サイドブラシ(エッジクリーナー)」
円形の本体では届きにくい部屋の隅を掃除するために、外側に飛び出した「サイドブラシ」が搭載されています。クモの足のような形状をしたブラシが回転し、壁際のゴミを中央の吸込口まで掃き集めます。通常は本体の片側または両側に1つずつ装着されており、摩耗した場合はユーザー自身で交換可能な消耗品です。毛先が広がったり短くなったりすると集じん能力が落ちるため、定期的な点検が必要です。
部屋の形状を把握するための「カメラ・レーザーセンサー」
上位モデルには、部屋の間取りをマッピングするためのカメラやレーザーセンサー(LiDAR)が天面や前面に搭載されています。
レーザーを360度照射して壁までの距離を測定し、自分の現在地を正確に把握します。同じ場所を繰り返し掃除する無駄を省き、効率的なルートで掃除を完遂することが可能です。
カメラタイプの場合は、床に置かれた靴やコードなどの障害物を画像認識で回避する機能も備わっています。
自動で帰還して充電を行う「ホームベース(充電ステーション)」
ロボット掃除機が待機・充電する場所をホームベースと呼びます。掃除が完了したりバッテリーが少なくなったりすると、ベースから発信される赤外線信号を頼りに自動で戻ります。
ベースの底面には金属製の「充電接点」があり、本体の接点と接触することで給電されます。最近では、ホームベースに巨大なダスト容器が内蔵されており、ロボットが戻るたびにゴミを自動で吸い上げる「自動ゴミ収集機」付きのモデルも増えています。
掃除機の性能を維持するためのメンテナンス部位

掃除機の吸引力が落ちた、あるいは排気が臭うといったトラブルの多くは、特定の部位の汚れが原因です。メンテナンスが必要な箇所を正しく把握し、定期的に手入れを行うことで、製品の寿命を延ばすことができます。
空気の通り道となるパーツは汚れが溜まりやすいため、重点的なチェックが必要です。以下の表に、主なメンテナンス部位と清掃のポイントをまとめました。
| 部位名称 | チェック頻度 | メンテナンス内容 |
|---|---|---|
| 回転ブラシ | 週に1回 | 絡まった髪の毛や糸くずをハサミでカットして取り除く。 |
| クリーンフィルター | 月に1回 | 付着した微細なチリをブラシで落とす。水洗い可能なら乾燥させる。 |
| ダストカップ | ゴミ捨て毎 | 静電気で付いた粉塵を拭き取る。汚れが目立つ場合は丸洗いする。 |
| 吸込口(ヘッド裏) | 月に1回 | 小さな石や固形物が詰まっていないか目視で確認する。 |
| センサー窓 | 月に1回 | ロボット掃除機の検知窓を乾いた布で優しく拭き上げる。 |
吸引力の低下に直結する「回転ブラシの絡まり取り」
ヘッド内部の回転ブラシに髪の毛やペットの毛が巻き付くと、ブラシの回転が鈍くなり、ゴミを掻き出す力が弱まります。そのまま放置するとモーターに過度な負荷がかかり、故障の原因にもなります。
多くの掃除機では、ヘッドの裏側にあるロックを解除することでブラシを簡単に取り外せる構造になっています。溝に沿ってハサミを入れると、絡みついた毛をスムーズに切断して除去できるため、定期的なケアが推奨されます。
排気の臭いや詰まりを防ぐ「クリーンフィルター」
フィルターは吸い込んだ空気から塵を除去し、きれいな空気を外に出すための関門です。ここに細かいホコリが目詰まりすると、空気の通り道が狭くなり、吸引力が激減します。
また、湿ったゴミを吸い込んだ後に放置するとフィルターで雑菌が繁殖し、嫌な排気臭の元となります。水洗い可能なタイプであれば、流水で汚れを洗い流し、24時間以上かけて完全に乾燥させてから装着することが、性能維持の鉄則です。
接続部からの空気漏れを防ぐ「パッキン(ゴムシール)」
ダストカップの蓋やパイプの接続部には、空気が漏れないように「パッキン」と呼ばれるゴム製のシール材が取り付けられています。このゴムが劣化してひび割れたり、間にゴミが挟まったりすると、そこから空気が漏れて吸引力が分散してしまいます。
目に見えないほどの隙間でも清掃効率は大きく下がるため、接続部分の拭き掃除を行い、ゴムが正しい位置に収まっているかを確認することが大切です。
センサーの誤作動を防ぐ「検知窓の乾拭き」
ロボット掃除機や、ゴミの量を検知するセンサーを搭載したモデルでは、検知窓の汚れが天敵です。透明なプラスチック製の窓がホコリで曇ってしまうと、センサーが「常にゴミがある」と誤認してハイパワー運転を続けたり、障害物を検知できずに壁に激突したりします。
洗剤などは使わず、メガネ拭きのような柔らかい布で優しく乾拭きするだけで、センサーの精度を正常な状態に保つことが可能です。
種類ごとの部位名称を正しく把握して掃除機を長く快適に活用しよう

掃除機の部位名称を理解することは、単に名前を覚えるだけでなく、日々の掃除をより効率的にし、愛機を長持ちさせることにつながります。どこがゴミを吸い込み、どこでゴミを分離し、どこから排気しているのかという流れを把握しておけば、トラブルが起きた際も慌てずに対処できるはずです。
各パーツの役割を意識しながら、日々のメンテナンスをルーチン化してみましょう。









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